約 845,782 件
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/202.html
死亡者名鑑 第一回放送までの死亡者名鑑 第二回放送までの死亡者名鑑
https://w.atwiki.jp/gwhukui/pages/61.html
6月3日開催 大会レポート 6月は3日に開催させていただきました、SCS(ショップチャンピオンシップ)大会。 参加していただいた22名の皆さん、ありがとうございました! 今回は一週間後に控えるCS(ショップチャンピオンシップ)の 金沢予選の事もあり、皆さん前回の大会以上にその事を意識されての 参加ではなかったでしょうか?先月発売された新パック「前線のフォトグラフ」が 使用可能という事もあり、デッキの調整も兼ねての参加でもあったと思いますが どうでしたか? 今回、使用されていたデッキはどの色に偏るということでもなく いろいろな色(タイプ)デッキが見られたように思います。割合的にはやはり 「青」「緑」が若干多いのかな、と感じはしましたが。 上位入賞するのもやはりそのあたりなのかな・・・と思い見ていましたが、 実際の結果は違ったものになりました。 さて、長々となってしまいましたが、その結果を。 上位入賞者3名と使用されたデッキと併せてご紹介させていただきます。 1位 山本 和希さん 使用デッキ名『れい☆すた』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 茶 U 103 ターンエーガンダム 2 赤 CH 89 サラサ・ムーン 2 赤 C 3 作戦の看破 2 赤 C 7 密約 3 赤 C 83 もみ消し 2 赤 C C20 露払い 2 茶 C 2 宝物没収 3 茶 C 8 月のマウンテンサイクル 2 茶 C 18 ギンガナム襲来 2 茶 C X9 第7次宇宙戦争 2 紫 C 2 戦場の鈴音 1 赤 O 36 隠された翻意 3 茶 O 49 バカンス 3 茶 O X35 デート 3 赤 G 赤基本G 6 茶 G 茶基本G 8 紫 G 61 月面民間企業 2 紫 G 9 モルゲンレーテ 2 サイドボード 紫 U 21 レイスタ 2 赤 C 5 血の宿命 1 赤 C 83 もみ消し 1 紫 C 1 THE ORIGIN 2 紫 C 3 プロテクト解除 1 紫 C 9 慈愛の眼差し 2 紫 G 15 隠遁者 1 ↓↓ 以下、簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会の勝因は何だと思いますか? ターンエーのパンプは神ですねェ。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 サイクロプス隊を使用していたデフ氏と対戦したかったような、 したくなかったような。 他の参加者の皆さんに一言お願いします! 青スライとサイクロプス隊を使うのはやめましょう。 (トラウマ 2位 坂上 正紘さん 使用デッキ名『---------』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 赤 C 7 密約 3 赤 C 8 サラサ再臨 3 茶 U 103 ターンエーガンダム 3 茶 C X9 第7次宇宙戦争 3 茶 C 18 ギンガナム襲来 3 茶 O X35 デート 3 茶 C 2 宝物没収 3 茶 C 9 破滅の終幕 2 茶 C 2 戦場の鈴音 2 赤 O 36 隠された翻意 3 赤 C C20 露払い 3 茶 O 49 バカンス 1 赤 G --- 赤基本G 9 茶 G --- 茶基本G 9 サイボード 紫 C 9 慈愛の眼差し 2 赤 O 16 木星圏からの出発 3 赤 C 3 作戦の看破 3 赤 O 43 虚偽の報告 2 ↓↓ 以下簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会のでの順位についてどう思いますか? 3戦目で事故が多発。不本意な結果でした。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 青スライをメタってサイド作ったけど、外した。 赤中の強さ光ってたね。 1位の方に何か一言あればどうぞ。 同コンセプトのデッキにての優勝オメデト!! 他の参加者の皆さんに一言お願いします! フレンドリーな空気でのプレイはとても良いですね。 ですが、大会プレイ中の方々への口出しが多いように感じます。 モラルあるプレイを。 3位 浅野 怜さん 使用デッキ名『ブーン』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 赤 U 162 ギラ・ドーガ(レズン・シュナイダー機) 2 赤 U 111 ドライセン(ラカン・ダカラン機) 2 赤 U C70 ノーティラス 2 赤 U 89 パーフェクトジオング 2 赤 U 120 レウルーラ 2 赤 U 141 ガザC 2 赤 C 8 サラサ再臨 3 赤 C 7 密約 3 赤 C 2 泣き虫セシリア 2 赤 C C23 中枢部の掌握 2 赤 C 5 血の宿命 2 赤 C 83 もみ消し 2 赤 C 82 雲散霧消 2 赤 C 1 撤退命令 3 赤 CH 97 マシュマー・セロ 1 赤 O 2 内部調査 2 紫 O 1 凌駕 1 赤 G --- 赤基本G 15 サイドボード 赤 C 44 武力制圧 3 赤 C 73 クローニング技術 2 赤 C C23 中枢部の掌握 1 赤 O 4 転向 1 赤 O 84 内憂外患 2 赤 CH C46 トビア・アロナクス 1 ↓↓ 以下簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会での順位についてどう思いますか? 普通。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 白がうざい。 1位、2位の方に何か一言あればどうぞ。 ガンバレ。 他の参加者の方々に一言お願いします! ガンバレ。 4位 細川 幸太さん 5位 水嶋 信吾さん 6位 中村 シュンさん ・・・以上が上位入賞者の皆さんでした。 皆さんおめでとうございました&お疲れ様でした!! (大会全体の感想/最後に) 今回の大会も、皆さんのおかげで無事終えることが出来ました。 それにしても、個人的な感想ではありますが・・・ 「今は、青が絡むとなんか凄いなぁー・・・」とつい思ってしまいました。 というのは今回、大会1戦目。 「青デッキ」VS「青緑+黒デッキ(でいいのかな?)」の組み合わせを見ていたから なんですが。 詳細は書きませんが、互いに粘るに粘って試合時間を大幅に押し、 最後には「青」が判定勝利となりましたね。 対戦したお2人を含めて、皆さんお疲れ様でした。 さて来月の大会については、まだ決定していません。 遅くとも今週水曜までにはこのWIKIにてお知らせなどしたいと 思いますので、今しばらくお待ち下さいね。 それでは、(約3年もやってて・・・汗)まだまだ頼りない 現主催の私ではありますが、これからも頑張りますんで どーか暖かく見守ってあげてください・・・。 また次回も、皆さんのご参加お待ちしています。 編集:ぎゃらん
https://w.atwiki.jp/wiki3_mh2/pages/47.html
スパロボW攻略wiki
https://w.atwiki.jp/gwhukui/pages/60.html
6月3日開催 大会レポート 6月は3日に開催させていただきました、SCS(ショップチャンピオンシップ)大会。 参加していただいた22名の皆さん、ありがとうございました! 今回は一週間後に控えるCS(ショップチャンピオンシップ)の 金沢予選の事もあり、皆さん前回の大会以上にその事を意識されての 参加ではなかったでしょうか?先月発売された新パック「前線のフォトグラフ」が 使用可能という事もあり、デッキの調整も兼ねての参加でもあったと思いますが どうでしたか? 今回、使用されていたデッキはどの色に偏るということでもなく いろいろな色(タイプ)デッキが見られたように思います。割合的にはやはり 「青」「緑」が若干多いのかな、と感じはしましたが。 上位入賞するのもやはりそのあたりなのかな・・・と思い見ていましたが、 実際の結果は違ったものになりました。 さて、長々となってしまいましたが、その結果を。 上位入賞者3名と使用されたデッキと併せてご紹介させていただきます。 1位 山本 和希さん 使用デッキ名『れい☆すた』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 茶 U 103 ターンエーガンダム 2 赤 CH 89 サラサ・ムーン 2 赤 C 3 作戦の看破 2 赤 C 7 密約 3 赤 C 83 もみ消し 2 赤 C C20 露払い 2 茶 C 2 宝物没収 3 茶 C 8 月のマウンテンサイクル 2 茶 C 18 ギンガナム襲来 2 茶 C X9 第7次宇宙戦争 2 紫 C 2 戦場の鈴音 1 赤 O 36 隠された翻意 3 茶 O 49 バカンス 3 茶 O X35 デート 3 茶 G 茶基本G 6 黒 G 茶基本G 8 紫 G 61 月面民間企業 2 紫 G 9 モルゲンレーテ 2 サイドボード 紫 U 21 レイスタ 2 赤 C 5 血の宿命 1 赤 C 83 もみ消し 1 紫 C 1 THE ORIGIN 1 紫 C 3 プロテクト解除 1 紫 C 9 慈愛の眼差し 2 紫 G 15 隠遁者 1 ↓↓ 以下、簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会の勝因は何だと思いますか? ターンエーのパンプは神ですねェ。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 サイクロプス隊を使用していたデフ氏と対戦したかったような、 したくなかったような。 他の参加者の皆さんに一言お願いします! 青スライとサイクロプス隊を使うのはやめましょう。 2位 坂上 正紘さん 使用デッキ名『---------』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 赤 C 7 密約 3 赤 C 8 サラサ再臨 3 茶 U 103 ターンエーガンダム 3 茶 C X9 第7次宇宙戦争 3 茶 C 18 ギンガナム襲来 3 茶 O X35 デート 3 茶 C 2 宝物没収 3 茶 C 9 破滅の終幕 2 茶 C 2 戦場の鈴音 2 赤 O 36 隠された翻意 3 赤 C C20 露払い 3 茶 O 49 バカンス 1 赤 G --- 赤基本G 9 茶 G --- 茶基本G 9 サイボード 紫 C 9 慈愛の眼差し 2 赤 O 16 木星圏からの出発 3 赤 C 3 作戦の看破 3 赤 O 43 虚偽の報告 2 ↓↓ 以下簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会のでの順位についてどう思いますか? 3戦目で事故が多発。不本意な結果でした。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 青スライをメタってサイド作ったけど、外した。 赤中の強さ光ってたね。 1位の方に何か一言あればどうぞ。 同コンセプトのデッキにての優勝オメデト!! 他の参加者の皆さんに一言お願いします! フレンドリーな空気でのプレイはとても良いですね。 ですが、大会プレイ中の方々への口出しが多いように感じます。 モラルあるプレイを。 3位 浅野 怜さん 使用デッキ名『ブーン』 メインデッキ タイプ 種類 No. カード名 枚数 赤 U 162 ギラ・ドーガ(レズン・シュナイダー機) 2 赤 U 111 ドライセン(ラカン・ダカラン機) 2 赤 U C70 ノーティラス 2 赤 U 89 パーフェクトジオング 2 赤 U 120 レウルーラ 2 赤 U 141 ガザC 2 赤 C 8 サラサ再臨 3 赤 C 7 密約 3 赤 C 2 泣き虫セシリア 2 赤 C C23 中枢部の掌握 2 赤 C 5 血の宿命 2 赤 C 83 もみ消し 2 赤 C 82 雲散霧消 2 赤 C 1 撤退命令 3 赤 CH 97 マシュマー・セロ 1 赤 O 2 内部調査 2 紫 O 1 凌駕 1 赤 G --- 赤基本G 15 サイドボード 赤 C 44 武力制圧 3 赤 C 73 クローニング技術 2 赤 C C23 中枢部の掌握 1 赤 O 4 転向 1 赤 O 84 内憂外患 2 赤 CH C46 トビア・アロナクス 1 ↓↓ 以下簡単なインタビューに答えていただきました。 ↓↓ 今回の大会での順位についてどう思いますか? 普通。 今回の大会の感想を簡単にお願いします。 白がうざい。 1位、2位の方に何か一言あればどうぞ。 ガンバレ。 他の参加者の方々に一言お願いします! ガンバレ。 4位 細川 幸太さん 5位 水嶋 信吾さん 6位 中村 シュンさん ・・・以上が上位入賞者の皆さんでした。 皆さんおめでとうございました&お疲れ様でした!! (大会全体の感想/最後に) 今回の大会も、皆さんのおかげで無事終えることが出来ました。 それにしても、個人的な感想ではありますが・・・ 「今は、青が絡むとなんか凄いなぁー・・・」とつい思ってしまいました。 というのは今回、大会1戦目。 「青デッキ」VS「青緑+黒デッキ(でいいのかな?)」の組み合わせを見ていたから なんですが。 詳細は書きませんが、互いに粘るに粘って試合時間を大幅に押し、 最後には「青」が判定勝利となりましたね。 対戦したお2人を含めて、皆さんお疲れ様でした。 さて来月の大会については、まだ決定していません。 遅くとも今週水曜までにはこのWIKIにてお知らせなどしたいと 思いますので、今しばらくお待ち下さいね。 それでは、(約3年もやってて・・・汗)まだまだ頼りない 現主催の私ではありますが、これからも頑張りますんで どーか暖かく見守ってあげてください・・・。 また次回も、皆さんのご参加お待ちしています。 編集:ぎゃらん 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/32192.html
登録日:2015/05/13(水) 22 37 16 更新日:2022/06/12 Sun 19 20 38 所要時間:約 ? 分で読めます ▽タグ一覧 OG アーマードモジュール カリオン シリーズ77 スパロボ スーパーロボット大戦 スーパーロボット大戦OG プロジェクトTD リオンシリーズ カリオンは、スーパーロボット大戦OGシリーズに登場する機動兵器。 スペック 分類:試作空戦型アーマードモジュール(リオンシリーズ、シリーズ77) 型式番号:YSF-33 全長:33.1m 重量:51.4t 空中浮揚機関:テスラ・ドライブ×2 開発者:フィリオ・プレスティ 製造・所属:テスラ・ライヒ研究所 概要 プロジェクトTDのフィリオ・プレスティが開発したシリーズ77の機体。ベガリオンの前身となる機体であり、『βプロト』のコードネームを与えられている。OG2で初登場を果たす。 兵器として開発された人型のアーマードモジュールが多数登場する中、カリオンは恒星間航行機を想定して開発された機体であるため、ベガリオンと同じく航空機(双胴機)のような外見をしている。 プロジェクトTDのパイロットの練習と新型テスラ・ドライブの実験を兼ねた試作機として開発されており、1号機から4号機まで製造されていたが、劇中に登場するのは赤く塗られたスレイ・プレスティの1号機と、白く塗られたアイビス・ダグラスの4号機の2機である。2号機と3号機が登場しなかったのはパイロットはプロジェクトのメンバーから外れているためである。 新型のテスラ・ドライブを2基搭載しており、高い移動速度と機動性を誇るが、並大抵のパイロットでは扱いきれず、特別な訓練を受けたプロジェクトTDのパイロットメンバーでなければ動かすことは困難である。 本来は武器を搭載せずに運用する予定だったが、戦争が続いていることや、スポンサーであるイスルギ重工からの要望もあり、武器を搭載することを余儀なくされている。 カリオンのデータはベガリオンをはじめ、戦闘用であるサイリオン、アイビスがパイロットを務めるアステリオンにも活かされている。 名前の由来はりょうけん座のベータ星『カラ』から。元々この機体は『カラリオン』となる予定だったが、エプソンのプリンタ『カラリオ』とかぶるため、『カリオン』に変更された経緯がある。 劇中での活躍 アイビスの4号機はスレイの1号機との一騎打ちで撃墜されており(アニメ『ジ・インスペクター』ではインスペクターの幹部であるヴィガジが使用するガルガウの攻撃で撃墜されている)、1号機はアイビスがアステリオンのパイロットに選ばれたことを知ってショックを受けたスレイによって持ち逃げされ、ノイエDCを経てイスルギ重工へ籍を移している。 スレイの1号機の出番はOG外伝の宇宙ルートの第13話でスポット参戦したのが最後であり、第2次OGではカリオンのデータを元にしたベガリオンとサイリオンが開発されたため、登場していない。ベガリオンとサイリオンの完成後にイスルギ重工が解体した可能性が高い。 機体サイズはSであり、運動性能もあって高い回避率を持っているが、その分打たれ弱くなっている。 なお、スレイの1号機とアイビスの4号機は少し異なっており、スレイ機の宇宙適応のランクがAであるのに対し、アイビス機の宇宙適応のランクが何故かSに強化されている。またホーミングミサイルの威力も何故かアイビス機の方が高くなっている。 アイビス機の改造はアステリオンに引き継がれる。 武装 スパイダーネット スレイが敵側に回っている時に装備されている特殊武器。敵の移動力を下げる効果がある。 チャフグレネード スレイが敵側に回っている時に装備されている特殊武器。敵の命中率を下げる効果がある。 ホーミングミサイル イスルギ重工の要望で取り付けた兵器。加速して相手に接近しつつ、機体を回転させながらミサイルを発射する。15回まで使用可能。 ソニック・カッター 機体の先端にブレイク・フィールドを展開してソニック・ブレイカーの要領で突撃し、敵を切りつける。カリオン唯一の格闘兵器で、ENを15消費するが、敵に回った時のスレイ機はENを消費しない。 Gドライバー 機体の先端に装備されているレールガン。加速して勢いを付け、機体を回転させながら乱射する。8回まで使用可能だが、敵に回った時のスレイ機は12回まで使える。 マルチトレースミサイル スレイの1号機に搭載されているマップ兵器。着弾地点指定型であり、着弾点とその周りにいる敵を攻撃できるが、敵味方の識別はできない。スポット参戦時に搭載されているオプション兵器で2回まで使える。 追記・修正をお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ACfaにも同名の機体があるけど、その意味は… -- 名無しさん (2015-05-14 09 03 11) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/65.html
貫く、意地 ◆a1WpzCXC9g 木々をなぎ倒しがら森を駆け抜ける黒い竜巻の姿があった。 その名はブラックゲッター、幾多ものゲッター線の可能性の中から生まれた攻撃力に特化した機体である。 その能力は1対1の戦いならこのロワイアルの中でも五指に入るだろう。 無論、パイロットが使いこなしていればの話だが。 そしてそのパイロット、バーナード・ワイズマンは酷く焦っていた。 先程攻撃を仕掛けたガンダムがあれほどまでの攻撃力を有していたことは計算違いだった。 端から新兵同然の自分にあのガンダムが倒せるとは思ってはいなかったが、手傷一つ負わせることすらできないとは。 それどころかマントを失ってしっぽを巻いて逃げる始末だ。 きっとあのガンダムはすぐに自分を追ってくるだろう。 何をしに。勿論、とどめを刺しに、だ。 未だブラックゲッターを使いこなせていない今、自分に勝てる見込みはあまりに少なすぎる。 ミサイルの群れに爆散するブラックゲッターと自分の姿を想像して、バーニィは汗の滲む手で操縦桿を握りなおした。 「ちくしょう!ちくしょう!」 恐怖、そして強力な力を得ながらも、それを使いこなせない自分への歯がゆさにバーニィは更に機体を加速させた。 最大速度のゲッターは音の壁すら越える。 並みのMSなら到底追いつくことも叶わないのだが、今のバーニィにそのことに気づける余裕はなかった。 気がつけば目前に真紅の機体がいた。 いつの間にここまで接近されたのだろうか。 センサーはとっくに警告音を発していたようだったが、まったく気づかなかった。 それでも敵であることだけは確かだ。 敵は全て倒す。そして優勝する。そう決めたのだ。 誰であろうと敵は倒すだけだ。 「おい、そこの黒い機」 真紅の機体から回線が繋がったが、 「うおおおおぉぉぉぉぉ!!」 バーニィはそれを無視してゲッタービームを放った。 赤い閃光が宙を走り、真紅の機体へと襲い掛かる。 「問答無用で攻撃とは、厄介なやつに声をかけたな……!」 コックピットでキョウスケ・ナンブは独りぼやいた。 バーニィの咆哮と共に放たれたゲッタービームをすんでのところでかわしたビルトファルケン。 旋回しつつスプリットミサイルを放ち、オクスタンライフルで反撃するものの、ゲッター合金の厚い壁の前に全て弾かれてしまう。 (典型的な特機か、つくづく厄介だ) 後方支援における遠距離射撃をコンセプトに開発されたファルケン。 装甲が分厚く、接近戦で畳み掛けてくる機体とは一番相性が悪いと言える。 「このぉ!当たれぇぇぇぇぇ!!」 「ちっ、ブースト!」 特にあの高出力のビーム兵器。 当たればファルケンの脆弱な装甲では一たまりもあるまい。 まともにぶつかりあって、勝ち目はないことをキョウスケは感じていた。 だとすればできることは一つだけ。 直接コックピットを叩いて、パイロットを黙らせる。 (あれだけの出力、炉心から直接エネルギーを供給しているのか?だとしたら……) 恐らくコックピットは胸部か、それより上の部分。 狙うとすればそこ以外になかった。 もし違っていればボン、だ。 だがまあ、 「分の悪い賭けは嫌いじゃない……!」 ここで若干時間は遡る。 「……ままならんな」 と独りごちて、キョウスケは支給された真紅の機体を見上げた。 まだ計画書でしかその存在を知らなかったのだが、既にロールアウトしているとは驚きだ。 ひとまず機体の状態をチェックをすることにしてコックピットに乗り込み、コンソールを叩きながら計器類を睨みつける。 流石に最新型といったところか、諸々の出力はヴァイスやアルトのそれを上回っている。特に背部に装備された新型テスラ・ドライブの出力は驚異的だ。 本当に計器が示す速度が出せるとしたら、とんでもないじゃじゃ馬である。 他にも様々な新型装備が施してあるが、それらのスペックになんら不満はない。……不満はないのだが。 問題は主に近接攻撃を得意とするキョウスケにとって、援護射撃用の機体はどうも性に合わないことだ。 せめて同様に開発段階であった愛機であるアルトの後継機ならば使い勝手も良いのだろうが。 近接用装備がハンマー一つだけというのももしかしたら主催者側の嫌がらせだろうか。 一旦モニターから目を離し、溜息をつく。 「文句ばかりいっても始まらんか……」 せめてと思い、ブーストの出力を変更してアルトのそれに近づけた。 接近して射撃戦か、我ながら分の悪い賭けだな、とキョウスケは自嘲する。 そしてふと思い当たることがあった。 計画段階ではアルトとヴァイスのコンビネーションを元に構築した、攻撃用プログラムがあったはずだが……。 そしてコンソールを操作すること数分、キョウスケは予測通り目当てのものを見つけた。 『MODE:TwinBirdStrike』 恐らく、本来は対になる機体―――アルトの後継機だろう―――とのコンビネーションで真の力を発揮するのだろう。 キョウスケはそれをファルケン一機でも起動できるようにプログラムに変更を施していく。 (テスラ・ドライブのフル稼働による無軌道飛行。これがジョーカーになればいいが) その時、センサーが猛スピードでこちらに接近しつつある敵機を補足した。 無機質なアラーム音に否が応でも気が引き締められる。 コンソールから手を離して操縦桿を握る。 せめてこのゲームに乗っていない人間であってくれ、とキョウスケは切に願い、 “槍”の名を関するライフルと一振りのハンマーを携え、真紅のビルトファルケンは発進した。 戦闘開始から何時間経っただろうか。 ほんの数十分だったが、バーニィにはそれぐらい長く感じられた。 遂にバーニィはゲッタービームの射程内にビルトファルケンを捕らえたのだ。 そしてそれはファルケンを貫き、爆散させるはずだった。 勝った……!今度こそ勝ったぞ! この時、バーニィは今度こそ確かな勝利を確信した。 だがそれは、 「すまないが、俺も切り札を出させてもらう」 キョウスケが待ち望んでいた時でもあった。 相手は完全に詰んだと思い油断している。 仕掛けるなら、今しかない。 「はっ、負け惜しみを……」 「ファルケン、モードチェンジ『TBS』!シングルモード!」 「言うんじゃないっっっっ!!」 キョウスケの命令に応じて翼が展開され、遂にファルケンの真の力が発揮された。 ゲッタービームは確かにファルケンを貫いたが、それは残像として静かに消えた。 「なっ!?」 ゲッターを遥かに超えるスピードでファルケンが大空を舞い、ブラックゲッターを翻弄する。 想像を超えるGにキョウスケの意識は飛びそうになったが、何とか耐えて操縦桿を握り締める。 「これが俺の……」 「く、来るなぁ!来るなぁぁぁぁ!!」 ブラックゲッターがゲッタービームを乱射するが、それらもことごとく残像に命中して宙に消えてしまう。 ファルケンも負けじと高速軌道でオクスタンライフルをWモードで乱射。 数発しか命中しなかったものの、空中でぐらりとブラックゲッターの体制が崩れた。 「ジョーカーだ!」 背後に接近したファルケンがブーストハンマーを振るう。 狙いはただ一点、頭部のみ。 そしてそれはブラックゲッターに綺麗に命中した。 「う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 凄まじい衝撃がバーニィを襲う。 このまま地面に叩きつけられて自分は死ぬのだろうか……。 ぼんやりとした頭でそんなことを思う。 徐々に地面が迫ってくる。 そして、目の前が真っ暗になって、彼の意識はここで途絶えた。 「……俺を甘いと笑うか、エクセレン」 キョウスケの前にはあちこちが弾痕でへこんだブラックゲッターが鎮座している。 あの時、咄嗟に狙いをわずかに外し、胸部を狙ったのだ。 どうやらコックピットは頭部にあったようだ。 恐らくあのままハンマーで頭部を狙っていれば、加減していてもパイロットの命はなかっただろう。 パイロットは衝撃で気絶しているのか、こちらの通信に応じる気配はない。 だが生きていることには間違いなさそうだ。 (やはり、念のために殺しておくべきか) そんな考えが脳裏を過ぎるが、そのまま放置していくことにした。 どのみち、この腕で生き残ることは難しいだろう。 ひとまずブラックゲッターは土を掘り下げて、地中に隠していくことにした。 ここまでしてやる義理はないのだが、まあいいだろう。 キョウスケはこのゲームを戦い抜くと決めた。 だがそれは、優勝するために殺戮者になるという意味ではない。 優勝してエクセレンを生き返らせる、そのことを考えなかった訳ではないが、考える価値もない。 ゲームに乗った連中には悪いが死んでもらうが、飽くまでも狙いは主催者打倒ただ一点。まずは仲間を集めよう。 特にあの男―――ネゴシエイターと呼ばれていたあの黒づくめの男だ。 彼がこんな馬鹿げたゲームに乗るような人間でないことは、あの場にいた誰もが知っているだろう。 あのネゴシエイターと接触しよう、そう決めたキョウスケは戦場の跡地から離れることにした。 アルフィミィ、もしお前がまた元の操り人形に戻ってしまったというなら、全力で止めてみせる。 それはきっとエクセレンの意思でもある。 今はなき彼女の意思が、彼女と最も一緒にいたキョウスケにはわかる気がした。 だが安心してくれエクセレン、全てが終わったら俺はお前の所へいく。 だから、それまで待っていてほしい。 「貫かせてもらうぞ、俺の意地を」 本当にキョウスケってば不器用ねえ。 そんな風に傍らでエクセレンが笑っていてくれる気がした。 【キョウスケ・ナンブ (スーパーロボット大戦IMPACT) 搭乗機体:ビルトファルケン(L) (スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2) パイロット状況:良好 機体状況:ブーストハンマー所持 スプリットミサイル数発消費、オクスタンライフルを半分程消費 現在位置:E-5から移動 第一行動方針:ネゴシエイターと接触する 第二行動方針:信頼できる仲間を集める 最終行動方針:主催者打倒、エクセレンを迎えに行く(自殺?)】 【バーナード・ワイズマン(機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争) 搭乗機体:ブラックゲッター(真(チェンジ!)ゲッターロボ 地球最後の日) パイロット状況:気絶 現在位置:E-5(地中に埋もれている。起動していないのでセンサーでも発見しにくい) 機体状態:地中、あちこちがへこんでいるが、戦闘に支障はない マント損失 、エネルギーを半分程消費 第一行動方針:ブラックゲッターを使いこなす 最終行動方針:優勝する】 【初日 15 30】 BACK NEXT お姉さんと一緒 投下順 インターミッション お姉さんと一緒 時系列順 死活問題 BACK 登場キャラ NEXT opening キョウスケ 出会いと再会 若い、黒い、脅威 バーニィ 楽勝!
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/144.html
Unlucky Color ◆7vhi1CrLM6 時計の針はまだ十時をわずかに回ったばかりだというのに、眼下の街は不気味なほど静まりかえってた。 『ゴーストタウン』、その言葉がぴたりと当てはまる静けさ。明り一つない街並み。 人がいなければ、灯りをともす者もいない。その必要もない。 ――まるで我々の置かれた状況そのものだな。 人という生き物だけが奇妙にも明りを求め、必要とする。暗闇を嫌い、怖れる。 サイバードを一度大きく旋回させ、周囲を見渡す。どこまでも続く無明の闇。 何も見えはしない。 ――今の我々は暗い闇の中に放り出された迷い子。 右も左もわからず、ただ明りを求めてさ迷っている。だが―― 機首を右に切り、進路を南へと取った。 南北に市街地を縦断する大きなストリート沿いに機体を走らせる。しばらく飛ばすとずっと遠くに小さい光が見えた。 ――私は明りを見つけてみせた。例え小さくとも、美しく輝く一筋の光を。 近づいていく。ビルの壁面の一部が崩れている。そこに一体の戦闘機が体の半分ほどを隠していた。 光は隙間から漏れている。 機体を変形させ、漏れた光を隠すように着陸させる。サイバスターから降りると、隙間からビルの内部へと潜り込んだ。 内部は意外と広く、何よりも吹き抜けになっている為に天井が高かった。本来は百貨店か何かのロビーなのだろう。 視線を動かしてみる。一番明るいところで、カウリングを外され、剥き出しとなったVF-1のエンジンルームが鈍い光を反射していた。 その前に男が一人立っている。オイルに塗れた作業着を着込み、右腕にはラチェット・レンチを持っていた。 声をかけようと近づいていく。既に気づいていたのか、先に向うの口が開いた。 「状況は?」 「周囲20kmに人はいないようだ。何も見つからなかったよ」 答えながら右手のラチェット・レンチに視線を落とす。 「ああ、これか? 作業着と一緒に8階の売り場から貰って来た」 「それは盗ってきたというのではないかな?」 「買ってきたのさ。代金は出世払いでね」 おどけてみせたアムロに対してふっと頬を緩める。これはまあ礼儀みたいなものだ。 「それで?」まじめな顔を作り直して続きを促す。 「エンジンは突貫作業でどうにかなるだろう。幸い工具も見つかったし、思ったほど痛んじゃいなかった。 だけど、残弾が心もとないな。次の戦闘を乗り切るのに十分な量が不足している」 「それならば心配はいらない。私の地図にはB-1の補給ポイントが記されている」 「そうか……なぁ、ブンドル」 「ん?」 「君の考えはさっき聞いた。戦いに向かない者を助け、首輪を外し、あの化け物に叛旗を翻す。 それ自体は俺の考えと食い違っちゃいない。だが、具体的にはどうするつもりだ?」 「そうだな。まずは殺しあうことを良しとしない者たちを集め、三四人程度の集団を複数形成する。 それで好戦的な者から受ける被害は大分減るだろう」 「三四人程度に留める訳は?」 「肥大化した集団は身軽さを失う。 それに互いが互いを把握できる人数であったほうがいい。内部崩壊を目論む者が動きにくくなる」 「なるほど。しかし、そこまでする余裕があるのか? この勝負、スピードが命だ。時間を置けば置くほど事態は悪化するぞ。最悪手詰まりになる可能性も低くはない」 アムロの言ったことは重々承知している。だからこそ自分のみで全容を掴むことは既に諦めていた。 全てが出来るとも思ってはいない。だが、最善は探求し続けるべきだろう。 「小集団を遊ばせておくつもりはない。情報収集を担当して貰おうかと思っている。 具体的には首輪と技術者、設備、最初に実験台となった女性の知己である男、他あらゆることに関してだな」 「現状であの化け物に関する情報を持っているのは、おそらくあの男だけというわけか。 それで君自身はどうする?」 「私は単機で行動し、集団を作って回る。だが、一先ずは君の護衛だな」 せっかく見つけた技術者。現時点で最も優先しなければならないことは、その保護である。 再び単機で動き出すのは、アムロを中心に小集団を作り上げてからの話であった。 その言葉に目の前の男は苦笑いをこぼし、次の瞬間、西を向いて緊張の色を浮かべた。 「どうした?」いぶかしんで聞いてみる。 「近づいてくる。この感じ、あのギンガナムとかいう男か」 「あの品位に欠ける男か……確かか? いや、待て。君は何故それがわかる?」 「感じる。直感のようなものだ。根拠はなにもない。この感覚を人に上手く伝えることも難しい。 だが、嘘は言っていない。だから、俺を信じてくれとしか言いようがない」 互いの視線がぶつかり合う。決して反らさず、真っ直ぐ射抜くような視線。 嘘をついている者のする目ではないな。それにここで嘘をつく意味もあまりない。 「間違いないのだな」 「この無邪気な敵意、奴に間違いない」 「いいだろう。君に賭けているこの身だ。信用しよう」 「助かる」溜息とともに言葉は吐き出された。 「サイバスターで出てくる」 「……すまない。僕も補給を済ませたらすぐに駆けつける」 「ふっ……期待はしておくよ。だが無理はするな」 「お互いにな」 一瞬だけ頬を緩ませ、すぐに表情を引き締め直した。 「補給ポイントの情報は転送しておく」 踵を返し、壁面の隙間をすり抜けて、路上に出る。室内の明りになれた目に、夜の闇は暗かった。 その暗がりの中にサイバスターだけがぼんやりと白く浮かび上がっている。 それを一度見上げ、一歩を踏み出した背中に声が飛んできた。 「死ぬなよ」 「このレオナルド=メディチ=ブンドル、ここで朽ち果てる気は毛頭ないさ」 一体のバルキリーがビルの谷間を縫うように疾走する。 ――時間がかかり過ぎだ。 時刻は午後十一時を既に回っている。ブンドルが動いてから既に三十分以上が経過していた。 エンジンの調整、それに時間をとられすぎた。 いや、全工程を合わせて一時間程度で仕上げたことは称賛されてしかるべき速さだろう。 だがしかし、遅すぎる。 B-1に急行。補給を済ませて、ブンドルの応援へ。どう考えても一時間遅れではすまないだろう。 一際大きな通りに沿って直進。三つ先の交差点を左折。直ぐに右折。 徐々に速度と高度を上げていき、大きな高層ビルの脇を滑るようにして左に折れた。 突如、視界が開ける。 崩れたビル。ところ構わず散乱する瓦礫の山。 何かが爆発した跡。 ――戦場跡だな。 眉を顰めるも、構うことなく上空を突っ切っていく。 前方に遠いところにそれぞれ青と黄色の20m強の機動兵器。そしてさらに遠いところに赤い奴がもう一機。 見覚えがある。あの時、遠距離から核を狙った奴だ。そいつだけが起動している。 補給ポイントが近い―― ――邪魔だ!! 横目で残弾を確認。一戦を交える量はない。 ファイター形態――戦闘機へと変形させて降下。ビルの谷間へ滑り込んでいく。 風を切る音。急速に接近する地面。高度五。機首を持ち上げて機体を水平に保つ。 すれ違う道路、ビル、車。 轟音が聞こえた。降り注ぐガラスと瓦礫の雨。 構うことはない。 エンジンが爆発的に吹き上がり、すり抜ける。 両側に迫るビルの壁面。その先に赤い機体――見えた! トリガーに指をかける。どんどん加速する。 ―― 一瞬だ。一瞬に全てを叩き込んでみせる。 真っ直ぐにビルの間を走り抜けていく。 反応。敵機が向きを変える。だがもう―― 「遅いっ!!」 叫ぶ。引き金を引く。 ガンポッドにマイクロミサイル。残弾の大多数を叩き込んだ瞬間に、操縦桿を倒して上昇。 そして、離脱。上空で旋回に入った。 爆発の中心。まだ煙が立ち込めるそこから三発のミサイルが姿を現す。 「ちぃっ!!」 舌打ち一つ。同時に再加速。 旋回軌道から抜け出し、再び街並みへ潜り込む。 一発がビルの壁面で爆発。後二発。 上昇。フルスロットル。加速しろ。もっと早く。 後方を振り返る。さし迫る二基のミサイル。 3・2・1。タイミングを計る。いまだ!! バトロイド形態――人型に変化。空気抵抗が急激に増し、速度が一気に殺がれる。 体が前に大きく流され、ベルトが食い込んだ。 飛びそうになる意識を堪える。 二基のミサイルが両脇をすり抜けて、前方に躍り出た。 ガンポットが火を吹き、ミサイルが爆発。 周囲を見渡す。 ミサイルがさらに数基。数を確認している暇はない。 だが、予想通りだ。 目まぐるしく舵を切り、回避。そのまま狙いを定め、一つずつ迎撃。 最後の一基の結果を見ずにファイターへ移行。急降下。 高度二十で中間形態――ガウォークへと姿を変えると、ビルの谷間へと姿を隠した。 レーダーを確認。敵機の反応は消えてはいない。 「くそっ! 仕留め損なった!!」 腹立たしげに吐き捨てる。 初撃で片をつけるつもりだった。つけなければならなかった。それが出来なかった。 残弾はもう空に等しい。 だが逃げるという選択肢はなし。 もう一度、レーダーに目を向ける。敵機に動きがないことを確認して、ハッチを開けて、ビルに飛び移った。 屋上に上がる。肉眼で赤い機体を確認できた。 ビルの谷間に隠れるように陣取りながらも、その特徴的な長い砲身を展開させている。 おそらくはこちらが顔を出したその瞬間を狙っているのだろう。 厚い装甲に、俊敏さに欠ける重い体。戦車の延長上のその姿からも、そういう気がした。 ビルの谷間に潜む赤い機体――ラーズアングリフの中で、クルツはガナドゥールに通信を続けていた。 H-1に向かうと言ったエイジのガナドゥールがここに横たわっている。 そのことから返答がないおおよその理由は検討がついていた。だがそれでも通信を続ける。 そうしなければならないほど、クルツの置かれた状況は切羽詰っていた。 「エイジ! エイジ!! 聞こえていたら返事をしろ……クソッ! 駄目か」 補給ポイントを求めてやってきたここで突然、赤い小型機に襲われた。 以前、こっちから攻撃を仕掛けた相手だ。 その機体は、ビルの谷間を縫い、信じられない速さで接近してきた。こちらの施した防御策をものともせずに。 舐めるように低空を飛んできたあの動き、今思い出してもゾッとする。 ジャマーで相手の火力を半減できたのは幸いだった。それがなかったら、間違いなくお陀仏だった。 無論、転んでもただで起き上がるクルツ君じゃねぇ。 上空へ離脱した相手に向かって追撃をかけ、対応に追われて動きを止めた瞬間を見計らい、ありったけの有り金をつぎ込んだ。 そこが大枚叩いた賭け所だったわけだが、これが見事に大負け。 賭け金全部持ってかれちまって、財布の中にははした金が少々。 これじゃ、可愛い娘ちゃんをお茶にも誘えやしねぇ。 今は見栄えばかりは取り繕って、空のFソリッドカノンで牽制をかけちゃいるが、エイジ大先生にでも頼らないと、どうにもならないといった感じだ。 もっともその望みもたった今潰えたばかりなのだが……。 「クソッ……あの馬鹿。俺の努力を無駄にしちまいやがって……」 あいつを逃がすためにしてやったお膳立ても、あいつにかけた言葉も、全てが徒労に終わった。 『一発殴り返す』それもまた夢に消えた。 拳を握り締める。噛合った奥歯が音を立てる。脇腹が……鈍く痛んだ。 しばしの静寂。そして―― 「だああぁぁぁあああ!!! 悩むのは終わり! 止め!! 終了!!! こんな辛気臭いクルツ君、女だって向うから逃げちまう。 まずはこの状況をどうにかする! 全てはそっからだ!!」 今、奴は動く気配がねぇ。考えるなら今のうちだ。 赤だ。赤が悪い。今日の俺は赤と徹底的に相性が悪い。 赤鬼に始まり、赤マフラー、戦隊ヒーロー物のレッド、今対峙している小型機。 挙句の果てには、乗ってる機体からはいてるパンツまで全部真っ赤だ。って、何考えてる。 そういうことじゃねぇ。冷静に、落ち着いて考えろ、クルツ。 弾は? まだ少しだけ残っている。シザースナイフだってある。この空の砲身だっていざとなれば、鈍器にくらいはなる。 ほらみろ、まだまだ戦いようはあるじゃねぇか。今にギャフンと言わせてやる。 だから―― 「この赤い機体を捨てる。そこから始めるか……」 時刻はやや前後して、アムロがクルツに接触する少し前、A-1地区では二つの機体が対峙していた。 一人の男が怒声を上げている。 「アムロ=レイを何処へ隠した!!!」 通信機を通じて流れ込んできた大音量のがなり声に眉を顰める。 しかし、割とあっさりとブンドルに返答をよこした。 「ここから南東の方角。彼は中央の廃墟を目指した……とでも言っておこうか」 「それは本当なんだろうなぁ」 「無論、嘘だ」 『単純な奴め』そう思いつつ、あっさりと言葉を翻す。 ギンガナムの顔に皺が寄り、鬼のような表情に変わっていくのが見えた。 「貴様、小生を愚弄するつもりか!!」 「気に障ったのなら謝ろう。だが君のような者に、巧緻に長けた情報戦の機微を期待しても無駄なこと。 だから、分かりやすく説明させてもらったまでだ。どうする? 私の吐く事全てが本当のこととは限らんぞ」 「知れたこと。貴様を捕らえて吐かせる!! それだけだ!!!」 挑発するように頭を指先で指し、あからさまに不愉快な表情を浮かべてみせた。 「なるほど。見くびっていたよ。一応使える頭は残っていたようだな。 だが、それは最も醜悪な答えだ。実に美しくない」 「ならばどうする?」 「そうだな……では、私は逃げるとしよう。君と話をするのは不愉快だ」 「逃すと思うか!! このギム=ギンガナムがなああぁぁぁぁああああああああああ!!!」 ギンガナムがビームソードを抜き放ち、裂帛の気合と共に急加速で突撃してくる。 それに応じるようにして西洋風の幅広の剣を抜き放ち、構える。 赤味懸かった燐光の軌跡が夜空に浮かび上がる。高速で叩きつけられるビームソード。 月光を反射して一瞬白銀に煌き、受け止める刃。 両者の間で火花が散る。押し合い。そして、鬩ぎ合い。 「さあ! アムロ=レイの居所、吐いて貰うぞ!!」 腹部に蹴りが入り込み、相手を遥かに上回る体格を誇るサイバスターが、弾き飛ばされた。 体勢を立て直す間もなくギンガナムが襲い掛かる。それを剣を逸らして受け流す。 剛剣と呼ぶに相応しい太刀筋。まともに受けていてはサイバスターの方がもたない。 さらに二撃、三撃と受け流し、四撃目で懐に飛び込んだ。相手の出頭を抑えた相面。 しかし、剣先で絡め取られ、弾かれる。そして、そのまま圧するような一撃が伸びてくる。 それを半身になってかわし、ぱっと退いた。退き際に籠手を打つ早業。だが浅い。 一拍置いて息をゆっくりと吐く。 やはり一朝一夕にいく相手ではない。 「君は少し品性といったものを身に着けるべきだな」 「武門の家柄にお行儀の良い作法など不要。そのようなものはなぁ。 人の顔色伺ってこそこそ生きていく奴だけが見につけていればいいんだよ」 「獣め。どうやら君と私は相容れぬ存在というわけだ」 「同感だ、レオナルド=メディチ=ブンドル」 闇夜に蒼と赤、二つの燐光が浮かび上がり、二機は突撃する。 大振りな、しかし、極めて俊敏な一撃が頭上から降ってくる。 それに臆することなく踏み込み、擦れ違い様に抜き胴を放った。手ごたえが軽い。空を斬ったような頼りない感触が手元に残る。 だが、それに構うことなくブンドルはスラスターを噴かせると、その場からの離脱を始めた。 瞬く間に後方へとガンダムの姿が遠ざかったかに思えたその瞬間、一際大きな燐光が浮かび上がる。 「小生から逃げ切れると思うなよおおおぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお!!!!!」 耳を劈くような大音量。あまりの不快さに、思わず通信機を切った。 大きく溜息を吐き、ホッと一息をつく。獲物は針にかかった。後はどこまで引っ張れるかが勝負だった。 瓦礫に埋もれた街並み。その廃墟の路地裏を青年は駆けていた。走りながらも、横目で敵機を確認する。 赤い小型機がビルの隙間から姿を現したり、隠れたりしていた。動く気配は今のところない。 「いいか。頼むから、そこから動くんじゃねぇぞ」 戦況が膠着状態を見せている今しかチャンスはない。再び戦況が動き出せば、生身で路地を走り回っている自分など一瞬でおしゃかである。 いいとこ瓦礫の下に身を隠し、潰されないように祈っているのが精々であろう。 だから、クルツは全速力で駆けている。折れ曲がった鉄筋を潜り、巨大なコンクリートの塊を飛び越え、必死で駆けているのだ。 路地を右に曲がる。ゴミ箱を足に引っ掛けて、盛大に中身が撒き散らされた。だが、気にも止めない。 このまま真っ直ぐ。 路地の奥。見えた。 あと少し。駆け込む。 目的地に到着したとき、シャツは汗でぐっしょりと濡れ、息は切れ切れだった。 だが、休んでいる暇はない。 振り返る。赤い小型機はまだ動いてはいない。 ――良し! 良い子だ。 目の前の黄色い機体に這い上がる。コックピットに飛び降り、ハッチを閉めた。 一瞬、脳内に様々なイメージが湧き上がり、体を奮わせた。 「クッ! 今のは……操縦方法? こいつのか!!」 疑問を持つよりも先に起動させる。全ては後回しだ。 周囲覆うパネルに次々と外部の映像が映し出されていく。赤い小型機はまだ動かない。 「いいぞ、気づくなよ」 ストレーガの射撃武器は二つ。中距離武装のライトニングショットと中遠距離武装のエレクトリックキューブ。 ここでクルツはエレクトリックキューブを選択した。 ストレーガの両手の間に雷が迸る。やがてそれは形を変え、キューブ状の物体に固化した。 準備は整った。相手はまだこちらに気づかない。 「エイジ、お前の置き土産使わせてもらうぜ!!」 一度深呼吸。心を落ち着かせる。 さあ、第二ラウンドの始まりだ。 跳ね起き、牽制のライトニングショット。逃げ場を奪う。 そして、ワンテンポ遅れてエレクトリックキューブを撃ち出した。 キューブはゆっくりと赤い小型機に吸い込まれていき、中央で爆発。稲光を撒き散らしながら溜め込まれた稲妻が放出される。 ――無茶をするのは一度きりだ。ここに賭ける。 乗り込んだ時点で理解していた。 ストレーガの本質は格闘戦。自分には合わない。 だからここで確実に止めを刺す。そのためには、苦手だろうがなんだろうが拳を叩き込む必要があった。 キューブが消滅するタイミングで突撃。 黒焦げになった敵機を左腕で掴み、コックピットに右拳を叩き込む。 装甲を突き破ったその先で放電。爆発が起こり、赤い小型機は四散した。 「ああ~、やっとこさ終わった。 んじゃ、ま、早いとこラーズアングリフの補給を始めて、休憩っと行きますかね」 踵を返して、ラーズアングリフに近づき、乗り移る。自分向きでないストレーガに乗り続けるつもりはなかった。 補給ポイントに向けて一歩踏み出した瞬間、目の前のストレーガが吹っ飛んだ。 二条の蒼白い閃光。 訳が分からない。 振り返る。青い機体――ガナドゥールの姿見えた。 訳が分からない。 全速で後退。今のラーズアングリフに交戦する能力はない。 おそらく応戦しないことで、こけおどしのFソリッドカノンも見抜かれただろう。 でも、こいつは一体なんだ? 何処から現れた? 距離が詰まる。ガナドゥールの肩口から何かが射出されるのが見えた。 小型の機械が無秩序な軌道を描きながら接近してくる。 ビルを盾にしてそれを避ける。 ――分かった。こいつはあいつだ。 さらに距離が詰まる。赤銅色の厚いビームの刃をその手にそいつは迫って来る。 ――こいつ、俺と同じことを考えていやがった。 小型の機械に足場を崩され仰向けに倒れこむ。 理解したところでもう遅い。死の時は眼前まで迫っていた。 足元まで迫ってきたガナドゥールが、仁王立ちでこちらを見下している。 妙に冷めた気持ちになっている自分がいることに気づいた。 冷静に自分の死を観察している自分がいる。 「早くやれよ。打つ手なし……お前の勝ちだ……」 言葉が通じたのか、ガナドゥールが刃を大きく振りかぶる。 心が落ち着いている。視野が広い。 ラーズアングリフの背中に潰されている瓦礫の形、大きさ。ガナドゥールの向うに見える大きな月。 そこに影を落としている一つの機体。みんな見える。 そうあの機体のシルエットは―― 振り下ろされる刃。それを轟音と共に弾いた。 ガナドゥールを蹴飛ばし、起き上がり、そして、空に通信を繋げる。 そうあの機体のシルエットは―― 「来るな!! 逃げろ、ラキ!!!」 体当たり。受け流され、前のめりに倒れこむ。 起き上がろうとした瞬間、二本の角を生やした拳が降ってくるのが見えた。 ああ、ここで俺は本当に死ぬんだな――そう思った。 拳が『轟』と唸りをあげて地面に叩き込まれた。 それは岩盤を砕き、砂柱を現出させたが、肝心なものの姿はそこにはなかった。 いびつな音を立てて、間に何か別の機体が割り込んできた気がした。 アイビスの乗っていたブレンに似ていた気がする。だが、あまりに一瞬のことで確信はなかった。 大きく息を吐く。 気持ちを切り替えるとコックピットの後部を振り返った。 一人の青年がそこに横たわっている。 動く気配はない。動くはずもない。 おそらくは破片が跳ねたのだろう。後頭部に穴が開いている。 そこから脳漿と血液の入り混じったピンクの液体が流れ出していた。 【アムロ・レイ 搭乗機体:ガナドゥール (スーパーロボット大戦D) パイロット状況:疲労、喪失感 機体状況:頭部全壊、全体に多大な損傷 現在位置:B-1 第一行動方針:ブンドルの応援 第二行動方針:アイビスの捜索 第三行動方針:首輪の確保 第四行動方針:協力者の探索 第五行動方針:首輪解除のための施設、道具の発見 最終行動方針:ゲームからの脱出 備考:ボールペン(赤、黒)を上着の胸ポケットに挿している シャアの死亡を悟っています】 【レオナルド・メディチ・ブンドル 搭乗機体:サイバスター(魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL) パイロット状態:良好、主催者に対する怒り 機体状態:サイバスター状態、ダメージ微少 現在位置:B-2西部 第一行動方針:ギンガナムを見当違いの方向に連れて行く 第二行動方針:アムロと合流 第三行動方針:A-1周辺の参加者を捜し、保護する(特に技術者を) 第四行動方針:基地の確保のち首輪の解除 最終行動方針:自らの美学に従い主催者を討つ 備考:ハイ・ファミリア、精霊憑依使用不可能】 【ギム・ギンガナム 搭乗機体:シャイニングガンダム(機動武闘伝Gガンダム) パイロット状態:テンション最高潮(気力150) 機体状態:右腕肘から先消失、胸部装甲にヒビ、全身に軽度の損傷 現在位置:B-2西部 第一行動方針:ブンドルを捕まえてアムロの居場所を吐かせる 第二行動方針:倒すに値する武人を探す 第三行動方針:アムロ・レイ、アイビス=ブレンを探し出して再戦する 最終行動方針:ゲームに優勝 備考:ジョシュアの名前をアイビス=ブレンだと思い込んでいる】 キャノピーを開けるとクルツはラーズアングリフから飛び降りた。 何をどうやったのか、そこは周囲一面の砂地で、市街地は見る影もない。 正面に鎮座している機体を見上げる。 ラキのブレンに非常に似ていた。似ていたが、良く見ると違うことが分かった。 おそらくは同系の機体なのだろう。 エイジはラキの機体ごといなくなったとき、跳んだと表現していた。 たぶん、俺が助けられたこれがそうなのだろう。 あれこれ考えているうちに、コックピットから少女が降りてくるのが見えた。 赤毛のショートカット、胸はないがスレンダーな体形で、美人に分類されてもいいレベルだろう。 「助かった。礼を言う。クルツ=ウェーバー軍曹だ。よろしく」 にっこりと笑って右手を差し出す。 次の瞬間、差し出した右手は音を立てて弾かれた。 「なっ!」驚く間もなく、胸倉を掴まれ機体の装甲に背中を打ち付けられる。 肺が潰れて息が一瞬止まり、蛙の潰れたような声が出た。そして、咳き込む。 文句を言おうとして、言葉を呑み込んだ。 今にも噛み付きそうな、餓えた狂犬のような顔をした女がそこにはいた。 歯を剥き出しにして、肩を怒らせ、鋭い目線で睨みつけている。鬼のような顔というのは、きっとこういうのを言うのだろう。 この行動は、クルツがVF-1を撃墜する場面を見られていたことに起因しているのだが、そのことに気づくはずもない。 鬼の形相のまま彼女は言う。低く、ドスの利いた声で。 「別にあんたを助けたわけじゃない。あんたにはラキについて知っていること全部話してもらう」 【クルツ・ウェーバー 搭乗機体:ラーズアングリフ(スーパーロボット大戦A) パイロット状況:疲労 機体状況:左腕消失、胸部損傷、リニアミサイルランチャー残弾わずか マトリクスミサイル・ファランクスミサイル・Fソリッドカノン残弾0 現在位置:B-2 第一行動方針:状況把握 第二行動方針:補給を行う 第三行動方針:ラキの探索 第四行動方針:ゲームをぶち壊す 第五行動方針:駄目なら皆殺し 最終行動方針:ゲームから脱出】 【アイビス・ダグラス 搭乗機体:ヒメ・ブレン(ブレンパワード) パイロット状況:憔悴、手の甲に引掻き傷(たいしたことはない) 機体状況:ソードエクステンション装備。機体は表面に微細な傷。 バイタルジャンプによってEN1/2減少。これ以上の長距離ジャンプは不可。 現在位置:B-2 第一行動方針:クルツからラキのことを聞き出す 第二行動方針:ラキを探し、ジョシュアのことを伝える 第三行動方針:寝るのが怖い 最終行動方針:どうしよう・・・・・・ 備考1:長距離のバイタルジャンプは機体のEN残量が十分な時しか使用できず、最高でも隣のエリアまでしか飛べません。 備考2:アムロはクルツに殺されたと勘違いしてます】 【初日23 40】 BACK NEXT 未知との遭遇 投下順 謀 ―tabakari― 未知との遭遇 時系列順 鍵を握る者 噛合わない歯車 BACK NEXT 失われた刻を求めて アムロ 吼えろ拳/燃えよ剣 失われた刻を求めて ブンドル 吼えろ拳/燃えよ剣 爆熱! ゴッド晩ごはん!! ギンガナム 吼えろ拳/燃えよ剣 Take a shot クルツ Shape of my heart ―人が命懸けるモノ― 死人の呪い アイビス Shape of my heart ―人が命懸けるモノ―
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/246.html
投下順に読む Opening~100 101~200 時系列順に読む 第一回放送まで 第二回放送まで 第三回放送まで 第四回放送まで 参加者ごとに読む キャラ別追跡表 時刻 タイトル 登場人物 登場機体 場所 作者 6 00 第二回放送 アルフィミィ なし 不明 139さん ??? ゲッターロボ 竜馬 なし 不明 ◆ZbL7QonnV.さん 6 05 leaving me blue アキトキョウスケ アルトアイゼンビルトファルケン(L) G-7 ◆ZqUTZ8BqI6さん 6 25 朝ごはんは一日の活力です!! シャギアオルバ比瑪甲児テニアバサラ ヴァイクランディバリウムナデシコベルゲルミルプロトガーランド C-8 ◆7vhi1CrLM6さん 6 35 家路の幻像(1)家路の幻像(2) バーニィユーゼスカミーユキョウスケアキトベガ メディウス・ロクスVF-22・Sボーゲル2Fビルトファルケン(L)アルトアイゼン G-6 ◆7vhi1CrLM6さん 6 36 戦いの矢(1)戦いの矢(2) クインシィジョナサン統夜アムロガロードガウルン 真ゲッターヴァイサーガガンダムF91ストレーガマスターガンダム C-8 ◆ZqUTZ8BqI6さん 6 50 悪魔降臨・死の怪生物(インベーダー)たち アルフィミィ デビルガンダム 不明 ◆ZbL7QonnV.さん 6 55 二つの依頼 ロジャーキラソシエ 騎士凰牙Jアーク E-2E-4 ◆7vhi1CrLM6さん 7 15 命の残り火 シャギア比瑪甲児バサラ統夜ガロードクインシィジョナサン ヴァイクランナデシコ旧ザクプロトガーランドヴァイサーガストレーガ真ゲッター C-8 ◆7vhi1CrLM6さん 7 30 計算と感情の間で オルバテニア ディバリウムベルゲルミル C-7 ◆C0vluWr0soさん 7 35 疾風、そして白き流星のごとく アムロブンドルガウルン統夜 ガンダムF91サイバスターマスターガンダムヴァイサーガ C-8D-8 ◆VvWRRU0SzUさん 7 45 古よりの監査者 アルフィミィノイ・レジセイア デビルガンダム ネビーイーム ◆7vhi1CrLM6さん 7 50 選択のない選択肢 SIDE:A選択のない選択肢 SIDE:B 統夜ガウルン ヴァイサーガマスターガンダム C-8 ◆7vhi1CrLM6さん 7 55 すべて、撃ち貫くのみ(1)すべて、撃ち貫くのみ(2) ユーゼスアキトカミーユキョウスケバーニィアルフィミィノイ・レジセイア メディウス・ロクスブラックゲッターVF-22・Sボーゲル2FゲシュペンストMkⅢデビルガンダム F-7G-5G-6ネビーイーム ◆VvWRRU0SzUさん 8 30 適材適所 シャギア比瑪甲児バサラガロードクインシィ ヴァイクランナデシコプロトガーランドストレーガ真ゲッター C-8 ◆YYVYMNVZTkさん 8 40 争いをこえて オルバテニアロジャーソシエ ディバリウムベルゲルミル騎士凰牙 E-6 ◆7vhi1CrLM6さん 8 50 揺れる心の錬金術師 アルフィミィ デビルガンダム ネビーイーム ◆7vhi1CrLM6さん 8 55 最後まで掴みたいもの ユーゼスアキト メディウス・ロクスブラックゲッター F-7 ◆YYVYMNVZTkさん 9 00 追い詰められる、心 統夜ガウルン ヴァイサーガマスターガンダム C-8 ◆YYVYMNVZTkさん 9 00 黄金の精神 アムロキラアイビス ガンダムF91Jアークネリー・ブレン D-3 ◆VvWRRU0SzUさん 9 10 判り合える心も 判り合えない心も シャギアガロード比瑪バサラクインシィ甲児ブンドル ヴァイクランナデシコプロトガーランド真ゲッターストレーガサイバスター C-8D-8 ◆7vhi1CrLM6さん 9 30 生き残る罪 キョウスケテニアオルバ ゲシュペンストMkⅢベルゲルミルディバリウム G-6G-5 ◆7vhi1CrLM6さん 10 00 風と雷 ブンドル甲児 サイバスターストレーガ E-7 ◆ZbL7QonnV.さん 10 20 獲物の旅 カミーユテニア VF-22・Sボーゲル2Fベルゲルミル F-4G-3 ◆VvWRRU0SzUさん 10 30 変わりゆくもの シャギアガロード比瑪バサラクインシィ ヴァイクランナデシコプロトガーランド真ゲッター B-1 ◆YYVYMNVZTkさん 10 30 交錯線(1)交錯線(2) ロジャーソシエガウルン統夜 騎士凰牙マスターガンダムヴァイサーガ D-7 ◆7vhi1CrLM6さん 11 00 仮面の奥で静かに嗤う ユーゼスアキトブンドル甲児 メディウス・ロクスブラックゲッターサイバスターストレーガ E-6E-7 ◆VvWRRU0SzUさん 11 40 遺されたもの ロジャーソシエ 騎士凰牙恐竜ジェット機ガナドゥール B-1 ◆VvWRRU0SzUさん 11 50 天使再臨 ユーゼスアキト メディウス・ロクスラーゼフォンブラックゲッター G-8 ◆VvWRRU0SzUさん 12 00 獣の時間(1)獣の時間(2) アムロキラアイビスカミーユ ガンダムF91Jアークネリー・ブレンVF-22・Sボーゲル2F D-3 ◆VvWRRU0SzUさん 12 20 Lonely Soldier Boys &girls シャギアガロード比瑪バサラクインシィテニア統夜ガウルン ヴァイクランナデシコプロトガーランド真ゲッターマジンガーZベルゲルミルヴァイサーガマスターガンダム F-1 ◆ZqUTZ8BqI6さん 12 30 膨れ上がる悪夢 キョウスケ ゲシュペンストMkⅢ G-6 ◆ZqUTZ8BqI6さん 13 15 破滅の足音 アムロキラアイビスカミーユブンドル甲児 ガンダムF91Jアークネリー・ブレンVF-22・Sボーゲル2Fサイバスターストレーガ D-3E-2 ◆7vhi1CrLM6さん 14 00 心の天秤 シャギアガロードバサラクインシィガウルン ヴァイクランナデシコプロトガーランド真ゲッターマジンガーZマスターガンダム F-1 ◆YYVYMNVZTkさん 14 15 驕りと、憎しみと ユーゼスアキト メディウス・ロクスラーゼフォンブラックゲッター G-1 ◆7vhi1CrLM6さん 14 30 Stand by Me テニア統夜 ベルゲルミルヴァイサーガ H-1 ◆YYVYMNVZTkさん 14 40 かくして漢は叫び、咆哮す シャギアガロードバサラクインシィガウルンアキト ヴァイクランナデシコプロトガーランド真ゲッターマジンガーZマスターガンダムブラックゲッター F-1 ◆7vhi1CrLM6さん 14 45 王の下に駒は集まる ユーゼステニア統夜 メディウス・ロクスラーゼフォンベルゲルミルヴァイサーガ H-1 ◆VvWRRU0SzUさん 15 0515 30 怒れる瞳(1)怒れる瞳(2)戦場に響く歌声(1)戦場に響く歌声(2)世界を止めて(1)世界を止めて(2)眠れる基地の魔王、悪が振るう剣 シャギアアイビス甲児キラロジャーソシエブンドルバサラ竜馬ガロードクインシィアキトユーゼスアムロカミーユガウルンテニア統夜キョウスケアルフィミィ ヴァイクランネリー・ブレンストレーガ騎士凰牙ガナドゥールサイバスターラーゼフォン真・ゲッターマジンガーZナデシコ旧ザクプロトガーランドブラックゲッターメディウス・ロクスガンダムF91VF-22・Sボーゲル2FJアークシャイニングガンダムマスターガンダムペガスダイゼンガーベルゲルミルヴァイサーガゲシュペンストMkⅢデビルガンダム A-1D-3E-1F-1G-6ネビーイーム ◆VvWRRU0SzUさん 16 00 見よ人の心の光! 輝き唸る神の掌! アムロカミーユギンガナム ガンダムF91VF-22・Sボーゲル2FJアークシャイニングガンダム D-3 ◆ZqUTZ8BqI6さん 16 30 排撃者――表排撃者――裏 ガウルンテニア統夜キョウスケアルフィミィ ダイゼンガーベルゲルミルヴァイサーガゲシュペンストMkⅢデビルガンダム A-1F-6ネビーイーム ◆ZqUTZ8BqI6さん 16 50 時の結実――すなわち成長 シャギアアイビス甲児キラロジャーソシエブンドルバサラユーゼスアキト ネリー・ブレンストレーガガナドゥール騎士鳳牙サイバスターラーゼフォンメディウス・ロクスブラックゲッター D-2F-1 ◆ZqUTZ8BqI6さん 18 00 闇の彼方に伸ばす指先 アムロカミーユキラアイビス甲児ソシエロジャーブンドルバサラシャギア ガンダムF91VF-22S・SボーゲルJアークネリー・ブレンストレーガガナドゥール騎士鳳牙サイバスターラーゼフォン D-3 ◆VvWRRU0SzUさん 18 00 もう一つの対主催 ユーゼスアキトガウルン統夜テニア メディウス・ロクスブラックゲッターダイゼンガーヴァイサーガベルゲルミル A-1 ◆YYVYMNVZTkさん 18 00 第三回放送 アルフィミィ デビルガンダム ネビーイーム ◆ZqUTZ8BqI6さん
https://w.atwiki.jp/srwbr2nd/pages/120.html
ゲスト集いて宴は始まる ◆I4R7vnLM4w G-6基地の端にあつらえられた補給ポイント周辺に物言わぬ巨人が崩れ落ちていた。 そのコックピットの中、巨人の主が目を覚ます。 「うっ・・・ここは・・・いけねぇいけねぇ。寝ちまったのか・・・」 うっすらと目を開けたモンシアはぼんやりとコックピットを見回す。 ぐちゃぐちゃに潰れた内部が目に飛び込んできて、小さく舌打ちをした。 機体の状態を把握しようとコンソールに手を伸ばす。右手がやけに重かった。 だがそれを無視してその右腕を動かし続ける。血で重く湿った包帯がわりのシャツが見るからに痛々しい。 尺骨が折れていたが、橈骨が折れてないのがまだしもの救いだった。 腕が使い物にならなくなったわけじゃない。痛いなんてもんじゃないが指は動く。 「システムは正常。動力は・・・・・・生きてやがる。動けるのか?」 通常の手順で機体を起動させようと試みる。 だが断線した回路がショートしパチパチと音をたてるのみで無駄だった。 機体の駆動部の8割は修復不能。エネルギーバイパスもほとんどが機能不全。 「無事なのは・・・動力部とレーダに通信機くらいのものか・・・」 この状況では動力が無事でも意味はない。 修理するより一から機体を作り直したほうがはやい。 今のこいつはガラクタ。それが確認の末モンシアの下した判断だった。 暗澹とした気持ちがのしかかり重い体がさらに重くなる。 気を紛らわそうと時刻を確認した。 「クソッ!放送まで聞き逃しちまった・・・・・・」 どれもこれも応急処置は済ませてはいるが、尺骨・肋骨合わせて数箇所の骨折、右腕と右わき腹には突き出してきた鉄材が空けた穴。 小さな擦り傷・きり傷・打ち身などは数えてたら日が暮れちまう。 おまけに機体は運用不能。放送まで聞き逃したときたもんだ。 こりゃ、厄日だぜ。さてどうしますかねぇっと、モンシアさんよぉ…… ため息を一つした後、胸元からタバコを取り出し銜えた。 タバコと一緒に取り出したライターで火をつけ、煙の流れていく先をぼんやりと眺める。 でも、まぁ…バニング大尉…… どうにかなるんじゃないですかい。このくらいなら…… 転げ落ちるように機体から出たモンシアはヘビーアームズの残された左腕に噛り付いた。 そして、ガトリングガンから巨大な弾を抜き取り、ばらして火薬を回収した。 腕部の怪我は特に問題なかった。腕を貫いた鉄材は幸いにも大事な血管を避けて通ったのか既に血は止まっている。ちょっとした銃創と思えばわけはない。 折れた骨も抜いた鉄材を添え木の代わりにして固定は済ませていた。 だが、腹部の穴がどうにもヤバイ。血でぬれた包帯代わりのシャツをどけてみる。 傷口を拭うとゴボッと音をたてて新しい血が際限もなく湧いてきた。視界がわずかに霞む。 「ちっ、一思いにやってくれてりゃぁよぉ。こんなことせずにすんだんだがな・・・・・・。ヒヨッコが半端なことしやがって・・・」 量を調節した火薬を血で湿気らないようにビニールの袋に入れ、腹部にあてがう。 手荒でも何でも腹の傷をふさぐ必要があった。 「・・・・・・うらむぜ・・・バーナード・ワイズマン」 適当な長さの木の枝を口に咥え、モンシアは短くなったタバコを火薬に向かって投げ捨てる。戦闘のそれに比べれば遥かに小さな炸裂音が周囲に響いた。 「どうだ?」 壊れたヘビーアームズからそう遠くない建物の影に隠れる二つの機体の姿があった。 二機は遠めに敵機を確認した瞬間から地上を慎重に移動、確認を繰り返しつつジリジリとその距離を詰め続けていた。 「目標から熱源反応は確認できない。ここからでは断定できないが、どうやら撃墜されているらしい」 「そうか・・・。もう少し接近はできないか?」 「無理だ。奴と交戦した者も近くにいる可能性がある。下手に姿は晒せない」 姿を隠しつつ距離を詰めるのもここが限界。ここから先は瓦礫の山があるのみで姿を隠せるような大きな遮蔽物は見当たらなかった。 「そちらの相手は私がどうにかしよう。仲間にできれば心強い」 「下手な希望は抱かないことだな、九鬼正義。そいつが俺達を襲ってこない理屈などどこにもない」 「それは重々承知だよ。だが、君をてこずらせたほどの相手。それをあそこまで痛めつける者だ。やはり放っておくには惜しい」 モニター越しに二人の視線が絡み合う。 「・・・・・・好きにしろ。今は奴だ。生きているのかどうかは知らないが、念のためとどめを刺しておく。異論はないか?」 九鬼は静かに頷き言葉を返す。 「その機体のエネルギーを考えるとあまり時間もない・・・仕掛けるか?」 「ああ、レイダーが突撃。接近戦に持ち込み仕留める。お前の仕事は接近までのフォローだ」 ヘビーアームズを無視した迂回行動は不可能だった。それほど標的と補給ポイントの位置は近い。 「いくぞ」 レイダーが物陰から飛び出し、D-2が補給ポイントに気を配りつつ牽制の弾幕をはる。 「目標捕捉。これより破壊する」 一瞬で接近したレイダーのミョルニルがヘビーアームズのコックピットを完全に潰した。 「やったか?」 ミョルニルをどけ、グチャグチャに圧壊されたコックピットを確認する。 「目標の破壊を確認。九鬼正義、これから補給に移る。念のため周囲の警戒を頼む」 しばしの思考の後、答えが返ってくる。 「わかった。ではついでに基地の設備の確認もかねて哨戒をおこなってこよう」 そういい残すと九鬼は飛び去っていった。 バーナード・ワイズマンは一人ゲッターのコックピットで息を潜めていた。 整備は既に完了している。 基地に接近してくる二機は早い段階に基地のレーダーが教えてくれた。 そして、整備の完了するまではと思って息を潜めた。 整備が終わる頃には敵機は二手に分かれていた。そして、今はすぐ目と鼻の先に片割れがいることをレーダーが指し示していた。手を伸ばせば届くほど近くに・・・。 逃げ出すべきか?やり過ごすべきか?それとも戦うべきか? 戦うべきだ。答えは出ている。ここで逃げ出すと自分は戦えないそういう気がした。 戦う腹は決めた。だが交戦は最低限に抑える。 相手の虚をついて迫り自分の間合いで戦いきる。距離を開けられたら躊躇せずに撤退。 それがゲッターの損傷度を見る限り現実的な判断だった。 あとはきっかけだけ。ゲッターの炉に火を入れ動き出して先手を撃つまで生じるタイムラグ。それをチャラにするだけの敵の気を引く何か・・・。 その答えは出ないままゲッターは身を潜めている。 潜めているうちに大破したヘビーアームズの姿がふっと脳裏をよぎった。とたんに臆病が体を支配する。 俺に倒せるのか?攻撃を仕掛けて逃げられないか? まてまて、それ以前に相手は二機だぞ!それで俺は無事でいられるのか?大丈夫なのか? 一度勢いを失った思考は渦を巻いて体の動きを鈍らせ、いたずらに時間が過ぎていく。 心臓が高鳴る。汗が吹き出る。歯の根は合わず、ガチガチと音をたてる。 大丈夫・・・大丈夫だ ゲッターを使いこなすんだ 戦って、生き残って、そして帰るんだ 強気と弱気が交錯する。その精神の波に翻弄されながらもバーナード・ワイズマンは身を潜め、たた機会を待ち続けていた。 大破したヘビーアームズにレイダーが向き合って沈黙している。 妙だ・・・ あまりの手ごたえのなさに疑念がヒイロの頭をよぎる。 しかし、手ごたえの軽さは攻撃前に既にパイロットが息絶えていたか機体の損壊の激しさから行動不能に陥っていたと考えれば頭では納得のいくものではあった。 だが、何かがおかしい。本当に気のせいなのか・・・・・・ 防盾砲をコックピットに突きつける。一発、二発、三発と撃ち込まれヘビーアームズの潰れたコックピットに青白い火花が散る。最後にミョルニルを再び撃ち込んだ。 だが、疑念は消えなかった。 どうかしている・・・ 例え生きていたとしてもこれではどうすることもできないはずだ・・・ 疑念を振り払うようにヘビーアームズに背を向ける。 補給ポイントへ足を踏み出そうとしたとき、ノイズを伴いつつ一つの音声通信が繋がり、ヒイロは目を見開いた。 「・・・・・・ちっ・・・ど・・・たら、繋が・・・・・・。聞こえ・・・・・・るか?・・・5・・・2・・・。・・・8・2だ!」 反射的にヘビーアームズに銃口を突きつけレーダーに目を走らせる。 敵機はおろかD-2の反応も確認できない。周囲に機動兵器の反応はなにもない。 小さく舌打ちを一つして回線を528に合わせる。同時に逆探知も開始した。 「・・・・・・何のようだ?」 「声がずいぶん若ぇな。そう猛るなって・・・・・・ちょっとした用事があるだけだ」 「俺も聞きたいことがある。リリーナ・ドーリアンを殺害したのはお前か?」 「かぁ~、最近のガキは口の聞き方もしらねぇな。おい、ガキ。お前の名前は?・・・・・・ぅぃ、ヒック!」 「・・・・・・」 「どうした?坊ちゃん、お 名 前 は ?」 「・・・ヒイロ・ユイだ。酔っているのか?」 「あたぼうよ!酒が怖くて、戦争が出来るかああ!!」 さっきから微妙に話が噛み合わない。 「・・・・・・答えろ!リリーナを殺したのはお前か?」 「・・・ぅぃ~。おい、ヒぃいぃぃロぉ!いいか?よく聞け。今お前の周りには俺様が用意したスペシャルな罠が張られている」 相手の言を聞き流しながらヒイロの目はモニターを走っていた。手はせわしく動き、次々と必要な動作をおこなっていく。 「死にたくなかったらその機体をこのモンシア様に明け渡しな」 相手の位置の割り出しが完了しヒイロの手が止まった。視線を基地管制塔に移し睨みつける。 「断る。最後だ。リリーナ・ドーリアンについて知っていることを教えろ」 「その女、お前のこれか?ヘッ!ざまぁねぇな!ハッハッハッハッハッハ!」 ミョルニルの狙いを基地の管制塔に定め放とうとした瞬間、突如レーダーに高熱源反応がかかる。 「この反応は・・・」 ヘビーアームズの炉心が人為的に暴走をはじめ自機の状態を省みずに無制限に熱量が増大していく。 「・・・自爆」 退避は・・・無理だ。間に合わない。 レイダーの足を地にしっかりとつけ衝撃に備える。 自壊をはじめたヘビーアームズから恐ろしいほどの光量が放たれ、ヒイロの目の前から彩が失われる。 白と黒の二色のみ残った光景。その光景もやがて白一色に塗りつぶされ、最初に衝撃が、やや遅れて轟音が襲い掛かってきた。 「言っただろう?スペシャルな罠が張られているってな・・・ぅぃ~、ヒック!」 その轟音と機体の振動に紛れて耳障りな声が最後にヒイロの耳に届いた。 ヘビーアームズの自爆、それは周囲のものを巻き込み大気を震わせていった。 グラスに酒をそそぐように男達はマガジンに弾を込める 乾杯のかわりに銃声を 抱き合うかわりに銃弾を 今宵はパーティーナイト 狂った男達の宴が 今 幕をあげる 爆発の衝撃で割れたガラスを払いのけモンシアはレーダーに噛り付く。 機体の反応は見られなかった。 「よぉし!これであの野郎もお陀仏よ!このモンシア様に逆らうからこういうことになるってんだ!ハッハッハッハッハッハ!」 そして、マッカランのボトルをあおる。モンシアの支給品の中にはどういうわけかアルコールが数点詰め込まれていた。 最初は痛み止めと称して呑み始めたのだが、現在目的は大きくそれ、嗜好品として飲み干された瓶が管制塔の床には数本転がっている始末である。 「ハッハッハッハッハッハ!」 酔いも手伝って現在のモンシアは上機嫌であった。 目的の方向に赤い火が灯りやがて巨大な噴煙を巻き上げるのが見えた。 「僕のいないところで大いに盛り上がってくれちゃってるみたいだね。いやはや実に結構」 地鳴りと共に巨大な噴煙が拡散し広がっていく様を眺めながら孫光龍は口元を歪める。 勝者が一人しか許されぬこのゲームにおいて他者の潰し合いは自身の立場を優位に立たせる。 主を探す面から考えても、自分のあずかり知らぬところで死んでいく参加者などに何の興味もない。 自分が仕えるべき者がここにいるのならばそれは放っておいてもいずれ自分の前に姿を現すはずであろうと彼は考える。 ゆえに参加者同士の潰し合いは彼にとって決して悪いものではなかった。 「でもね。僕とていつまでも蚊帳の外というのは面白くないものさ。かわいそうだが一枚かませてもらうことにするよ」 だが、一人洞窟に閉じ込められ派手な祭りから遠ざけられていたものの心境といえようか、それとも一人除け者にされた虚しさからといえようか、彼は騒ぎに混ざることを望む。 とるに足らぬものたちを軽く潰すその快感を求めて彼は狂宴へと突き進んでいた。 大地が揺れ、格納庫を衝撃が襲った。 その瞬間、バーナード・ワイズマンははじけたように動き始めた。 ゲッターをすばやく起動させる。それまでの気の迷いはもうない。今はただ目の前の敵を倒すだけ、ただそれだけに思考をゆだねる。 レーダーを頼りにスパイラルゲッタービームを放ち、トマホークをその手に構えた。 「うおおおぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!」 続いて勇気を振り絞るかのような叫びをあげながら、彼は戦場に身を投じた。 補給ポイントの方向で何かが瞬くのを九鬼正義は目撃した。 「あれは奴が残った方角・・・・・・見間違いか?いや・・・」 一瞬のうちに消えて見間違えかと思ったそれは、やがて大きな空気の壁となってD-2に迫ってくる。 それを確認した九鬼はやり過ごそうと近くの建物の影に身を潜めた。 隠れるのとほぼ同時に衝撃が大地を揺らし、わずかに遅れて轟音が耳を劈く。 「一体何がおこって・・・・・・熱源反応だと!?」 敵機の接近を告げる警告音に慌ててレーダーに目を走らせたのと、前方の建物から多数の光の帯が放たれたのはほぼ同時であった。 嵐のような気流の渦に翻弄される機体の中、明らかに異質な衝撃が九鬼を襲う。 機体の損害状況の確認も後回しに姿勢制御をおこないつつ敵機を睨みつけた。 格納庫の破片と粉塵を裂いて黒い大きな機体が突貫してくる。 (クソッ!一旦距離をとって・・・・・・) とっさの退避行動。もとよりこの近距離はD-2のレンジではない。 交戦するにせよ、説得するにせよまずは後退であった。 だがフルブーストで退避行動を取ったはずのD-2の動きが鈍い。逃げ切れない。 既に両者の距離は10mをきっている。 退避する時間はない。慌てて通信を繋げる。 「おおおおおぉぉぉぉぉぉおおお!!!」 雄叫びが飛び込んできた。視界の先の敵機はもう手を伸ばせば触れれるほど大きい。 振り上げられた巨大な斧が目に映る。体が凍りつく。 声を振り絞り叫んだ。 「待て!こちらは君の敵ではない!!」 斧が真っ黒が客観的には急速に感覚的にはゆっくりと大きくなる。 ふとピエロの半面が目に映った。そこにはこちらの問いかけをあざ笑うかのような笑み。 思わずゾッとして再び声を振り絞る。 「攻撃をやめr」 視界は斧で真っ黒に塗りつぶされ九鬼正義の意識はそこで途絶えた。 トマホークをD-2から引き抜く。 潰れたコックピットから赤い血がオイルに混ざって流れ出した。 運良く初撃で敵機の推進力の大半を奪うことができた。相手はろくに退避行動も取れないまま死んでいった。 相手の腕がよかったのかどうかはわからない。だが運は悪かったのだろう。 レーダーだけど頼りに放った初撃の着弾地点、突如ここら一帯を襲った衝撃波。俺は運が良かったんだろう。 「・・・・・・衝撃波?いったい何のだ?」 敵を撃破した余韻から慌てて思考を呼び戻す。レーダーに目を走らせ反応をうかがう。 そこには反応一つない。 だが、周囲の風景は違った。前に交戦した補給ポイントの方角に巨大な爆煙が立ち込めているのが見える。 それは同時に今しがた撃破した機体の片割れがいた方角でもあった。 何かがあった。それは確実だった。だが、何があったのかがまったく分からない。 もう一度、レーダーに目を向ける。やはり何の反応もない。半身が壊れ大破したあの機体の反応も、もう一機の敵機の反応も・・・・・・。 そのとき不意にレーダーに一つの明かりが灯る。方角は南東、爆発があった位置とはまた別。 慌てて闇夜を見上げる。そこには赤いオーラバトラーの影が映し出されていた。 互いに目視圏内、想定外の遭遇戦。これまでのように不意をつくことは不可能だった。 残りエネルギーを確認。機体の動きを考えるとゲッタービームは撃ててあと二発というところだった。 「クソッ!・・・・・・最悪だ」 運というのは振り子のようなもの、一度プラスに大きく傾いたと思っても気づけばマイナスに大きく傾く。 思わず愚痴が零れ落ち、ピエロは一人身構えた。 【バーナード・ワイズマン(機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争) 搭乗機体:ブラックゲッター(真(チェンジ!)ゲッターロボ 地球最後の日) パイロット状況:頭部に軽い傷(応急処置済み) 現在位置:G-6基地格納庫付近 機体状態:装甲に多数のへこみ、マント損失、エネルギーを4/5程度消費 第一行動方針:この場を切り抜ける 第二行動方針:ゲッターを使いこなす 最終行動方針:優勝する 備考:頭部に生じているヒビをヘビーアームズのピエロの仮面で隠している】 【孫光龍 搭乗機体:レプラカーン(聖戦士ダンバイン) パイロット状態:念の使い過ぎで疲労。ギンガナム恐怖症。戦意高揚 機体状態:オーラキャノン一発消費、グレネード二発消費、ハイパー化の兆し在り、顔の牙消滅、左脚部切断 現在位置:G-6基地 第一行動方針:目の前の黒い機体で遊ぶ 第二行動方針:G-6にてレプラカーンの点検。出来ればENの補給も。 第三行動方針:ギンガナムに打ち勝つ 第四行動方針:己の力を上回る主を見つける 最終行動方針:生き残る】 【九鬼正義 搭乗機体:ドラグナー2型カスタム(機甲戦記ドラグナー) パイロット状況:死亡 機体状況:コックピット全壊、バックパック半壊】 「動くな!」 けたたましく扉が破られ一人の少年が管制塔に乱入してきた。 だが予想に反してそこには誰もいない。空になったボトルが数本転がっているだけだ。 「逃げ出したか・・・・・・勘のいい奴だ」 ヘビーアームズが自爆したあの瞬間、彼は残ったエネルギー全てをTP装甲に全てつぎ込み、賭けに出た。その結果、少年はこうして生きのびれたわけである。 だが、装甲の一部は融解、内部部品の破壊多数、レイダーは行動不能に陥っていた。 燃料切れも一つの要因ではあったが、TP装甲では衝撃は防げても膨大な熱量までは防げなかったのが大きかった。 少年は乗機に見切りをつけ今はこうしてレーダーに目を向けている。 「南に二機・・・。九鬼正義はどっちだ?コンタクトを・・・・・・いや。これより機体奪取を最優先に行動を開始する」 管制塔から目と鼻の先、ホンの十メートルほど奥。そこでベルナルト・モンシアは 「ぅおえっ!・・・・・・うっ!!」 戻していた。 【ベルナルド・モンシア 搭乗機体:なし パイロット状態:右腕尺骨・腹部肋骨骨折数箇所、右腕・腹部にそれどれ穴、その他小さな傷多数、酔っ払い 現在位置:G-6基地管制塔男子トイレ 機体状態:なし 第一行動方針:吐く 第二行動方針:機体を手に入れる 最終行動方針:???】 【ヒイロ・ユイ 搭乗機体:レイダーガンダム(機動戦士ガンダムSEED) パイロット状況:内なる激情(判断力は極めて冷静)、疲労、体中に軽い痛み 機体状況:EN切れ、装甲表面一部融解、内部部品損傷、行動不能 現在位置:G-6基地管制塔 第一行動方針:機体の奪取 第二行動方針:リリーナの死の真相を知り、殺害した者を殺す 最終行動方針:???】 【残り42人】 【初日 19 50】 BACK NEXT MISS 投下順 もしも、その時は 極めて近く、限りなく遠い世界の邂逅 時系列順 もしも、その時は BACK NEXT 戦場の帰趨 モンシア 獅子身中の虫 任務……了解 ヒイロ 獅子身中の虫 煮えきらぬ者 バーニィ 獅子身中の虫 巨虫、岩を打ち抜いて 孫光龍 獅子身中の虫 任務……了解 九鬼
https://w.atwiki.jp/svsm_battle/
サンデーVSマガジン 集結!頂上大決戦@wiki タイトル サンデーVSマガジン 集結!頂上大決戦 メーカー KONAMI ジャンル 対戦アクション 発売日 PSP:2009年 3月26日 発売 価格 5,250円 (税込) 対象年齢 CERO:A (全年齢対象) ■公式サイト サンデーVSマガジン 集結!頂上大決戦 http //www.konami.jp/sunmaga/vs/ ■現行スレ 【PSP】サンデーVSマガジン 集結!頂上大決戦 2 http //jfk.2ch.net/test/read.cgi/handygame/1238041100/l50 @wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧 まとめサイト作成支援ツール バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。